なでしこ健康生活NHL-3のカタログやレシピブックを監修していただいている、管理栄養士・料理研究家の麻生れいみ先生が、発芽玄米をもっとおいしく・健康的に取り入れるためのヒントや栄養・医学の最新情報をお届けします。
第1回のテーマは、「腸内環境と発芽玄米のチカラ」。
夏にぴったりの“冷や汁”レシピとともにお楽しみください。
「腸から始まる健康づくりと、夏の冷や汁ごはん」
《 腸が整えば、夏バテ知らず 》
~カギは“発酵性食物繊維”にあり!~
発芽玄米に含まれる食物繊維には、善玉菌のエサになる「発酵性食物繊維」が含まれています。
代表的なのが「アラビノキシラン」や「β-グルカン」。これらは腸内で発酵・分解され、以下のようなはたらきがあります。
・腸内細菌のバランスを整える
・免疫力を底上げする
・腸から肌やメンタルにも良い影響を与える
食べるもので、腸内細菌の多様性は変わります。発芽玄米は“腸がよろこぶ主食”なんです。
〈今月のレシピ〉
\ 香ばしいごま味噌が決め手!発芽玄米の冷や汁 /

[材料 (2人分)]
・発芽玄米ごはん(冷やしておく)…… 茶碗2杯分(約300g)
・きゅうり……1/2本(輪切り)
・みょうが……1個(小口切り)
・大葉……2枚(千切り)
・絹ごし豆腐…… 1/2丁(手でくずす)
・いりごま……大さじ1
・味噌……大さじ2
・だし汁(冷やしておく)……約300ml
(和風だし/煮干しだし/冷たい緑茶もおすすめ)
[作り方]
1.すり鉢でいりごまをすり、味噌を加えてよく練る。
2.冷たいだしを少しずつ加えてのばす。
3.きゅうり・みょうが・大葉・豆腐を加えて軽く混ぜる。
4.冷えた発芽玄米ごはんにかけて、さっぱり召し上がれ!
〈ミニコラム〉
「玄米を食べるとお腹が張る…?実は“腸活が進んでいる証拠”かも」

発芽玄米を食べ始めて、「ちょっとお腹が張る」という声があります。
これは、発酵性食物繊維が腸内で活発に発酵しているサインかもしれません。
対処ポイントは以下の3つ
1.初めは少量から(1日50~100g)
2.よく噛んで食べる(30回が目安)
3.水分をしっかりとる(1.5~2L/日)
腸が慣れると、張りは落ち着き、便通改善や代謝UPなどの“いい変化”が見えてきます。